「塾で英検対策をした方がいいのか」「それとも多読がいいのか」——
このように迷う保護者の方も多いと思います。

そこで本日はそんな方々に向けて、英語多読の魅力をたっぷりお届けしてみたいと思います。

まず知っておいてほしいのは、いまの中学生は私たち親世代とはまったく違う前提で英語を学んでいるということ。
2021年度からの新しい学習指導要領により、中学校で扱う語彙は大幅に増えました。さらに、これまで高校で習っていた文法項目の一部も中学校に前倒しされ、教科書の内容は格段に難しくなっています。
その結果、中1から英語の平均点が40〜50点台に留まるケースも珍しくない事態になっています。

親世代に比べ、英語で苦しむ中学生は急増しています。

では、なぜここまで英語学習は大変になっているのでしょうか。
もちろん新しい学習指導要領による難化は大きな要因です。

しかし、難化したカリキュラムだけが原因ではありません。
もう一つ大きな問題は、単語暗記や文法学習から長文読解への“橋渡し”ができていないことです。

多くのご家庭でまず取り組むのは、単語帳や文法ドリル、定期テスト対策です。
これらは確かに必要な学習ですが、知識を“使える力”に変える練習にはなっていません。

その一方で、現代の入試や英検では、かつてないほど大量の英文を読みこなす力が求められています。
文章を読むたびに頭の中で日本語に訳す必要が出てくると、処理速度が落ち、読み進めるのが難しくなってしまうのです。

つまり、知識を増やす学習と、実際に文章を流れるように読解する力との間に大きなギャップがある。
この構造が、いま多くの子どもたちを悩ませている最大の原因です。

ここで力を発揮するのが、英語多読です。
多読の最大の強みは、この「翻訳脳」を「英語脳」に切り替えること。
やさしい文章をたくさん読み、音声を聞きながら前から意味のかたまりで理解する練習を繰り返すことで、英語を“英語のまま”処理する基盤が整います。

そして、この力は英検や入試でも大きな強みになります。
大学入学共通テストでは、英語リーディングの総語数が6,000語前後に達し、読んで探し、比較し、要旨をまとめる問題が中心です。
日本語に訳している時間はなく、速く・正確に読む力が直接スコアに反映されます。

英検についても同じです。
3級〜準2級は対策で比較的スムーズに合格できますが、壁は2級・準1級。上位級になるほど、合格率は1〜2割台といわれるほど難易度が上がります。

ここで“読む処理の流暢さ”がない子は伸び悩みますが、多読で基盤を作った子は圧倒的に有利です。
同じ学習年数であっても、英検の上位級や入試の長文問題で安定して結果を出せるのです。

…と、ここまで聞くと「じゃあうちの子にも多読をさせよう!」と思われるかもしれません。

しかし早速取り入れたとしても、1ヶ月後、英語多読が続いている子は1割にも満たないと思います。

なぜなら
特に10歳を超えたお子さんの場合、そもそも多読図書である絵本に面白さを見出せない
中学生にもなると部活や友達との時間が優先で、本を毎日読むなど現実的に難しい
親の言うことを素直に聞かない
とあらゆる問題が出てくるためです。

これは「思春期だから仕方ない」という話ではありません。
人が新しい習慣(=多読習慣)を身につけること自体、大人であっても難しいんです。

英語多読は、空白期間なく読み続けられる人にとっては本当に効果的な学習法です。
しかしほとんどの人はこれを実現できない。

ではどうして英語多読アカデミアの中高生は、空白期間もなく絵本を読み続け、英字新聞レベルまで駒を進めることができるのでしょうか?

その仕組みが気になる方は体験レッスンからどうぞ。

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