英語多読をしているのに、なぜ伸びないのか

英語多読はここ数年で一気に広がり、
今では学校教育に取り入れるところも増えてきました。

とても喜ばしい流れだと思います。
ただ一方で、現場の声に耳を傾けると、
必ずしもポジティブな意見ばかりではありません。

たとえば、

  • 「学校の先生は本を読ませていれば大丈夫と言うけれど、単語も文法も身についていない気がする」
  • 「結局は塾で学び直している子が多い」

こうした声は学校だけでなく、
多読教室を経験したご家庭からもよく聞かれます。

つまり——

「英語多読をやっているのに、成果が出ない」

という現実があるのです。

では、なぜそんなことが起こるのでしょうか。


考えられる最大の原因のひとつは、
読書量の不足 です。

実際、多読で成果が出ないケースのかなり多くは、
ここに当てはまるように感じています。

そもそも、英語多読で英語力を伸ばしたいのであれば、

  • 週に2〜3冊読む程度
  • 気が向いたときだけ読む
  • 休み休みで進める

こうしたペースでは、なかなか力は伸びていきません。

問題は、
「どれくらい読めば英語力が伸びるのか」
を正確に認識している指導者が、まだまだ少ないことです。

多読は、「少し読んでいれば自然に伸びる」ほど甘いものではありません。
必要なのは、ある程度まとまった量を継続すること です。


一方で、中には
「量はそれなりに確保しているのに成果が出ない」
というケースもあります。

この場合は、
読み方 を疑う必要があります。

たとえば、

  • とにかく音読させる
  • 好きな本をどんどん読ませる

こうした方法は、一見よさそうに見えます。
もちろん、まったく意味がないわけではありません。

でも、初心者の小中学生にとっては、
これだけで期待する力がつくとは限らないのです。

読み方が合っていないと、

  • 内容理解が浅いまま進んでしまう
  • 語彙や構文が定着しない
  • 「読んでいるのに伸びない」という状態になる

ことが起こります。

つまり、
量があるだけでは足りず、「どう読んでいるか」も重要
ということです。


さらに、量にも読み方にも大きな問題がないのに、
英語力が伸びない場合があります。

このときに疑いたいのが、
本のレベル選びのミス です。

特に起こりやすいのは、

学習者の今の英語力よりも、少し難しすぎる本を読ませてしまうこと

です。

理解度が合わない本を使った英語多読は、
どれだけ読んでも定着しにくく、効果も低くなってしまいます。

見た目には読めているように見えても、

  • 本当は内容がよく入っていない
  • 絵や雰囲気で何となく進んでいる
  • 読んだ量のわりに、力として残っていない

ということが起こりやすいのです。

だからこそ、
「その子にとって今ちょうど理解できるレベル」
を見極めることがとても重要になります。


ここまでを整理すると、
多読で成果を出すには、少なくとも次の3つを外さないことが必要です。

  • 読み方
  • レベル選び

この3つがそろってはじめて、
多読は英語力につながりやすくなります。

でも実は、それだけではまだ十分ではありません。


多読で成果を出すためには、
この3つを確認したうえで、

お子さんが今どのフェーズにいるのか

を正しく見極めることが必要です。

なぜなら、フェーズごとに
適切な読み方や進め方が少しずつ違う からです。

たとえば、

  • まずは読むこと自体に慣れる段階
  • 音と意味をつなげる段階
  • 新しい語彙や構文を吸収できる段階
  • 長文に耐えられる土台を作る段階

では、必要なサポートがそれぞれ変わります。

しかし、この「現在地の判定」が難しいのです。

なぜなら、
正しく判断するには
判断基準そのもの が必要だからです。


英語多読アカデミアでは、
「どのようにアセスメントを行えば、正しく現在地を把握できるのか」
という点に特に力を入れてきました。

たとえば、次のような視点です。

  • スムーズに読めているか(スピードチェック)
  • 絵に頼らず英文を理解できているか(読解チェック)
  • 本を閉じても、音声だけで理解できるか(リスニングチェック)
  • 空白期間なく継続できているか(継続性のチェック)
  • 無意識レベルにまで定着するほどの量を読めているか(量のチェック)

こうした視点をもとに、
「今どこにいて、次に何をすべきか」を見立てています。

英語多読アカデミアでは、
これまで本当にたくさんの実践と検証を重ねてきました。

その中で分かってきたのは、

英語多読は、好きな本を自由に読めば自然に伸びる、
というほどシンプルなものではない

ということです。


実践と検証をくり返す中で、
英語多読は

  • 読み方
  • レベル
  • 現在地(フェーズ)の確認

この4つなしに伸ばすのは難しい、
という結論に至りました。

もし今、

「多読をしているのに伸びない」
「頑張っているのに成果が見えない」

と感じているなら、
多読そのものが悪いのではなく、
どこかの条件がズレている のかもしれません。

大切なのは、

  • たくさん読ませることだけではなく
  • 今の状態を正しく見て
  • その子に合った進め方に調整していくこと

です。


多読は、うまく条件がそろえば
とても大きな力になる学習法です。

だからこそ、
「やっているのに伸びない」と感じたときには、
自己流のまま続けるのではなく、

どこで止まっているのか
何がズレているのか

を一度整理してみることが大切です。

英語多読アカデミアの体験レッスンでは、
現在のお子さんの読解状況や読み方を確認しながら、

  • 今どのフェーズにいるのか
  • 何が足りていないのか
  • どこから整えると伸びやすいのか

を具体的にお伝えしています。

「多読をしているのに伸びない」と感じたら、
それは見直しのタイミングかもしれません。
必要な方は、ぜひ一度ご相談ください。