なぜ多読で英検に受かるのか
皆さんは、文法用語の理解や単語暗記を最初から中心にしなくても進められる英語学習と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
親御さん自身、学校でそのように英語を学んだ経験がないため、想像がつかない方もいらっしゃると思います。
また、
「そんなうまい話はないのでは?」
と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今日は、英語多読を続けている子どもたちが、どのようなプロセスで英検合格まで進んでいくのか、その理由をお伝えしてみたいと思います。
一般的な学習との大きな違いは「構文でインプットすること」
一般的な英語学習では、英単語を一つずつ覚えていくことが多いと思います。
一方、英語多読では、学習初期から定型文や構文のまとまりをインプットしていきます。
このとき大切なのは、日本語訳を介さず、英文をイメージと結びつけて脳内に入れていくことです。
多読初期に使う本は、英語がまったくわからなくても、絵を見ればだいたいストーリーがつかめるものが多くあります。
そのため、
- 絵
- 音源
- 文字
の3つを使いながら、英語をイメージで捉える練習ができるのです。
大切なのは「反復」と「気づき」
このときに大切なのが、反復と気づきです。
人は、同じ言葉や表現に何度も出会うことで、少しずつ記憶し始める性質があります。
英語多読というと、どうしても
「いろいろな本をたくさん読む」
というイメージがあるかもしれません。
しかし、英語多読アカデミアでは、学習初期は Oxford Reading Tree シリーズを軸に進めています。
これは、本の中で扱われる表現の幅をできるだけ絞り、同じ構文や表現に繰り返し出会いやすくするためです。
ただし、それだけでは足りません。
同じ表現に十分な回数出会うためには、同じ本を繰り返し再読することもとても大切になります。
構文のストックが脳内にたまっていく
- 限られた表現の英文を繰り返し声に出して読む
- 朗読音源を聞いて、物語をイメージしながら理解する
- 空白期間を作らず、多読を継続する
この過程で、生徒の脳内には理解できる英語の構文がどんどんたまっていきます。
そして、構文を使ったインプットの強みは、直読直解だけではありません。
正しい英文にたくさん触れると、文法にも強くなる
正しい英文をたくさんインプットする過程で、子どもたちは少しずつ不自然な表現に気づけるようになります。
つまり、
- 正しい文法の形
- 不自然な文法の形
の違いが、感覚としてわかるようになってくるのです。
そのため、文法学習を本格的に行っていない小学生であっても、英検の文法問題に対応しやすい土台が育っていきます。
ここが、多読が英検につながる大きな理由の一つです。
多読で育つのは「読める土台」と「気づける土台」
直読直解の力、そして正しい英文法のフレームワーク。
これが身についている学習者は強いです。
さらに、英語の構文をまとまりでたくさん持っている学習者は、
- ライティング
- スピーキング
のように、自分で英文を作りたい場面でも、その構文を骨組みとして使うことができます。
つまり多読は、
読む力だけでなく、書く・話すための土台
にもなっていくのです。
一定レベルからは、整理する学びも生きてくる
一定レベルからは、単語学習や文法学習を行うことも大切です。
ただ、そのときに多読で育てた土台があるかどうかで、大きな差が出ます。
特に、
- 自分で正確に英文を書きたい
- 英検のライティングで点を取りたい
- 文法を整理して使えるようにしたい
という段階では、構文の土台の上に、文法や表現を整理していく学びがとても生きてきます。
多読でたまった英語の型を、
自分で正しく使える形にしていく。
このステップが入ることで、英語力はさらに安定していきます。
学習初期から英検3級レベルまでは、多読の力が大きい
特に学習初期から英検3級レベルまでは、文法訳読方式で進めるよりも、英語多読を通して構文をまとまりで吸収していくことがおすすめです。
そして、その土台が育ってきたら、
- 単語
- 文法
- ライティング
- スピーキング
を整理しながら積み上げていくことで、さらに強い英語力につながっていきます。
まとめ
多読で英検に受かる理由は、単にたくさん本を読むからではありません。
- 英文を構文でインプットすること
- 反復と再読によって表現を定着させること
- 正しい英文に大量に触れることで、文法の感覚が育つこと
こうした積み重ねによって、英検にもつながる土台ができていきます。
そして、その土台の上に、必要な段階で文法やライティングの学習を重ねていくことで、読むだけでなく、書ける・話せる英語にもつながっていきます。

