読める文法と使える文法は違う

英語多読といえば、8割理解できるものをたくさん読み、英語力を伸ばしていく学習法です。

最初は簡単な本を読みながら、少しずつ難しい読み物へ進んでいく。
大人の方だと、小説のような読み物を思い浮かべる方も多いかもしれません。

多読には、

  • 語彙の定着
  • 速読の力
  • 読解力の向上

など、さまざまな効果が期待できます。

ただし基本的には、リーディング力の向上に強い学習法です。

ここを誤解すると、
「たくさん読んでいるのに話せない」
ということが起こりやすくなります。


多くの日本人は「読める」と「使える」に差がある

ほとんどの日本人は、

  • 読んでわかるレベル
  • 実際に使えるレベル

の間に、大きな差があります。

つまり、
読める文法
使える文法 は違うのです。

この状態のまま多読を続けると、読む力ばかりが伸びて、使える力との差が広がりやすくなります。


だから、目的によって多読のやり方を分けています

そのため英語多読アカデミアでは、

  • リーディング力を伸ばすための多読
  • スピーキング力を伸ばすための多読

を分けて取り組んでいます。

スピーキング力を伸ばしたい場合に大事なのは、読解力ではなく、本人の会話力に合った本を選ぶことです。

会話力で見た場合、英検上位級を持っていても、多くの生徒はORTレベルにとどまります。

年齢の高い生徒からは、
「ORTみたいな子どもっぽい絵本はつまらない」
と言われることもあります。

でも実際には、絵本に出てくる表現さえ使えない生徒が大半です。


「文法を知っている」と「口から出る」は別です

たとえば、関係代名詞や if など、中高生や大人なら意味は理解できる文法があります。

でも実際に、

  • 関係代名詞を使って返事をする
  • if を使って理由を答える

となると、口から自然には出てこないことが多いのです。

ここに、
わかる文法と使える文法の差
があります。

つまり、文法を「知っている」ことと、「使える」ことは別なのです。


使える文法は、1つずつ増やしていく必要があります

スピーキング力を伸ばす場合は、こうして使える文法を1つずつ増やしていく必要があります。

でも、リーディングレベルに合わせて本を読んでしまうと、この積み上げがうまくできません。

だからアカデミアでは、中高生にも大人にも、やさしい英語を使いながら、ターゲット文法に沿って会話練習を行っています。

また、ORTシリーズがよいのは、同じ文法要素が使われた文章が繰り返し出てくるため、定着が進みやすいからです。

年齢が高い生徒においては、知的好奇心に合った読み物や参考書ももちろん組み合わせていきます。
ただ、会話ができない段階でORTを外すことはありません。


この差は「書く力」にもそのまま表れます

ここで大事なのは、この話はスピーキングだけではないということです。

  • 読んでわかる
  • 聞いてわかる
  • でも、自分では使えない

この状態は、ライティングでもそのまま起こります。

だからこそ、理解した文法や表現を、自分で使える形に整理していく学びがとても大切になります。

多読で英語の土台を作る。
その上で、必要な力を整理していく。

この流れが、スピーキングにも、ライティングにも、その先の英語力にもつながっていきます。


まとめ

読める文法と、使える文法は違います。

たくさん読んでいるからといって、そのまま話せるようになるとは限りません。
文法を知っているからといって、自然に使えるわけでもありません。

だからこそ大切なのは、

  • 多読で英語の土台を作ること
  • 会話や表現のレベルに合った練習をすること
  • その上で、必要な力を整理していくこと

です。

もし今、

  • 読めるのに話せない
  • 文法はわかるのに使えない
  • 多読しているのに成果が見えにくい

そんな思いがあるなら、一度学び方の流れを見直してみるのもよいかもしれません。

興味のある方は、ぜひ体験レッスンへお越しください。