長文読解対策の落とし穴
成長が止まるタイミング
中学受験、高校受験、大学受験。
入試では長文読解の比重が年々大きくなり、共通テストではほぼ長文だけを読み続ける試験になっています。
幼い頃から英会話教室に通っていたり、順調に英検に受かってきた子であっても、長文読解の難易度が上がるタイミングで成長がぴたりと止まることがあります。
こうした状況から、多くのご家庭では長文対策を始めます。
書店に行けば、英検対策、高校入試対策、大学受験対策など、長文読解を目的とした教材が数多く並んでいます。
その中身を見てみると、ある共通点に気づきます。
長文対策教材の特徴
ほとんどが説明文を中心に構成されていることです。
皆さんはこのような形式の参考書に、難しさを感じたことはないでしょうか?
実際に中高生であっても 「日本語訳を読んでも内容がよく理解できない。」「参考書を買ったはいいけど、最後まで終えられなかった。」という声が多いのが現状です。
しかしなぜ説明文を使った学習は、これほど難しいのでしょうか。
それはAI、環境問題、人権、経済、医療、科学など、日本語でも難しいテーマが数多く扱われているためです。
説明文は「知っていることを英語で読む」ことには適しています。
一方で「知らないテーマを英語で理解しながら学ぶ」ことになると、学習の負荷は一気に高まります。
これこそが動画や物語に比べ、説明文を使った学習が難しい最大の理由だと私たちは考えています。
大人ならわかる文章
例えば、大人であれば次のような文章を自然に読むことができます。
政府は少子高齢化に伴う社会保障費の増加を受け、税制の見直しや労働力確保のための政策を進めている。
この文章には、「少子高齢化」「社会保障費」「税制」「労働力」「政策」といった抽象語が含まれています。
私たちがこれを理解できるのは、参考書で一つずつ覚えたからではありません。
ニュースで聞いた。
学校で少し学んだ。
家族との会話で耳にした。
テレビや漫画、ドラマの中で何度も触れてきた。
そうした日常の積み重ねによって、言葉と背景知識が少しずつ結び付いてきたからです。
つまり日本語では説明文を読む前から、そのテーマに関する薄い接触が何度もあったんです。
今の子どもたちは、以前に比べてニュースや新聞に触れる機会が少なくなっていると言われてます。
そのような子どもたちにとって、長文読解を最初から説明文で学ぶことは、決して効率的な学習とはいえません。
だからこそ、学習初期ほど物語を通して社会と出会う英語多読には大きな意味があると考えています。
多読で社会と出会う
主人公と一緒に環境問題について考える。
主人公と一緒にボランティアに参加する。
主人公と一緒に社会の仕組みに気づく。
主人公と一緒にAIに出会う。
当スクール生徒が説明文形式に強いのは、こうしたテーマにも触れてきたためです。
また説明文は「情報」が主役です。
かたや物語は「人」が主役です。
認知心理学では、人は情報だけを覚えるよりも、人物や出来事と結び付いた情報の方が長期記憶に残りやすいことが知られています。
例えば
Carbon emissions increase global warming.
という説明文よりも
主人公が海岸清掃のボランティアに参加し、その経験を通して環境問題について考えるようになった
という物語の中で carbon emissions や global warming に触れた方が、言葉と意味が結び付き、内容も記憶に残りやすくなります。
どのような学習法を選んでも、いずれは英検や入試で大量の長文や説明文と向き合うことになります。
そのため説明文に取り組む前に、英語多読を通した物語の中で社会と出会い、さまざまなテーマに触れる機会を積み重ねることが大切だと考えています。
英語多読アカデミアのプログラム
小学生はORCレッスンを通して、10歳以上の中高生は新しく開発された多読教材を通してこのような力も補っています。
特に新教材 Academia Readers(画像参照)の上のレベルに行くと、物語の中で様々なテーマに触れることができます。
例えば
・Minaが初めてスマホ決済を使った
・Kenが地域清掃に参加した
・留学生が母国の文化を紹介した
・Jasonがオンライン授業を体験した
と物語を読む過程で、抽象的なテーマや語彙に自然に触れられる仕組みを作っています。
長文読解に強い力を身につけたい方、多読レッスンに興味がある方は体験レッスンからどうぞ。

