「分からない単語は推測する」は本当に正解?

「分からない単語は調べず、文脈から意味を推測する」
「8割程度理解できる本を読む」

どちらも多読ではよく知られている考え方です。

しかしすべての段階で、このやり方が正解になるのでしょうか?

ビギナーレベルの多読では、絵が内容理解を大きく助けてくれます。
知らない単語があっても、登場人物の表情や行動、場面の描写を手がかりに、ストーリーを読み進めることができます。

しかし英文が長くなり、登場人物の心情や行動の理由、出来事の因果関係など、文章そのものを読まなければ理解できない情報が増えてくると、状況は変わります。
絵や文脈からの推測だけでは、ストーリーの展開や細かな意味まで補うことが難しくなっていきます。

さらに問題なのは、「8割程度理解できるレベル」を保ちながら読もうとすると、新しい語彙との出会いが限られ、語彙を増やすまでに、膨大な時間がかかることです。
語彙の習得という点だけを見れば、単語帳で覚える方がはるかに効率的と言えるほど、時間がかかるケースも珍しくありません。

このように、「分からない単語は調べない」「8割程度理解できるレベルを読む」という方法だけを守り続けていると、ある段階からなかなか次のレベルへ進めないという状況が起こります。

では、どうすればいいのでしょうか?

それは推測だけでは理解することが難しくなった段階で、日本語を上手に活用することです。
第二言語習得の研究では、「理解可能なインプット」に十分触れることが、言語習得において重要だと考えられています。
単に大量の英語に触れるのではなく、「何を意味しているのか理解できる英語」に十分に触れることが、言語習得の土台になるという考え方です。

これは新教材Academia Readersの開発でも特にこだわった部分です。
多読教材でありながら、あえてページごとの和訳タブを設けました。

分からない部分を曖昧なまま読み進めるのではなく、必要なときにはそのページだけ意味を確認し、内容を理解したうえで英文に戻れるようにしています。

このようなことを言うと、「和訳を見たら、直読直解の力がつかないのでは?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。

重要なのは、日本語で意味をつかんだらそこで終わりにしないことです。
意味が分かったら、その英文を繰り返し読む。
最初は和訳を手がかりに理解していた英文も、意味が分かった状態で繰り返し読むことで、少しずつ英語の語順のまま処理できるようになっていきます。

日本語の役割を変える

つまり日本語を「訳しながら読むため」に使うのではなく、「理解できる英文」に変えるために使うんです。
この使い方であれば、日本語を活用しながらも直読直解の力を十分に育てていくことができます。

さらに新教材は、一般的な海外の多読教材とは異なり、英検に対応した重要語彙を徹底して盛り込んでいます。

4級レベルで約500語。
3級レベルで約600語。
準2級レベルで約800語。
2級レベルで約1,000語。

これだけの語彙を単語暗記だけで身につけようとすると、かなりの負担がかかります。
そこで英検に必要な語彙を多読教材の中に組み込み、読む過程でも語彙の定着を図れるように作り込みました。

単語暗記が苦痛。
何度覚えても、なかなか定着しない。

そんな子どもたちにも、ぜひ試してほしいと考えています。
英検多読コースでは、新教材を使い、英語多読で英検対策までカバーする独自のプログラムを提供しています。
興味のある方は、ぜひ体験レッスンにお越しください。